2015年01月16日

8時ちょうどの のぞみ56号。

“矢も楯もたまらず”ということがあります。平らに言うと、がまんならずに、といったケースに用いられることわざです。

“矢も楯もたまらない”状況は、人間の基本的生理欲求が満たされない時によく現出する場合が多く、例えば10代の頃などは、受験勉強の最中に睡魔に襲われる、あるいは、親の目に隠れて道徳上良からぬ本の入手に血道を上げる、などということはまさに、矢も楯もたまらず感に満ち溢れている事柄なのです。

ところが、50歳を過ぎたあたりから、どういう訳かこれらの生理的欲求の中であらゆるものが減退していく中、「食欲」だけが研ぎ澄まされて、やたら腹が減る。このことを冗談交じりにメーカーの営業などに話すと、「良いことではないですか私などはこの前の健康診断で胃にポリープが」などと、うらやましがられることもあるのですが、とにかくやたらとお腹が減るのです。


久しぶりに東京へ出かける日のことでした。この日はお昼に丸亀製麺で「釜揚げ・並」を食べただけで、夕方になると空腹を覚えていました。東京での用事はあくる日の朝からだったので、向こうで前泊するつもりで、時間があるのでぐずぐずしているうち夕方になり、慌てて夕方6時40分海南発の「くろしお」に乗りました。



のっぺらぼうになった新型くろしお。icon18


これだと夜7時51分に新大阪着で、海南駅の窓口に任せて取った新幹線は8時ちょうどだったので、乗り継ぎが9分しかありません。(弁当買う時間計算に入れといたらよかったな。でもまあ9分あったら充分やろう)。新大阪での乗り継ぎは慣れたもので、最低3分あれば間に合うとタカをくくっていたのです。新大阪で、水了軒の「八角弁当」と生ビールを買って、京都を出てから、窓際のE席で琵琶湖沿いの景色を見ながら食べる、ということを私は至福としていたのです。



水了軒の八角弁当。揚げものを使ってないので冷えても美味。ik_18


2分遅れで「くろしお」は新大阪に着きました。8時ちょうどの、のぞみ、に乗るにはあと7分です。
私は新幹線乗り継ぎ改札を通り、八角弁当を求めて構内の弁当の売店へ直行しました。弁当売り場の前には、あろうことか、黒山の人だかりができていました。



普段見ない景色。face08


上京するときはたいがい朝10時頃の新幹線で、弁当売り場も閑散としていてすぐに八角弁当ゲット、となるのですがどうにも不穏な人だかりです。そして皆口々に、声高に、魚のセリのように大きな声を出しているのです。
最前列まで移動すると、詰めかけたお客が、僅かに残った“柿の葉ずし”やサンドイッチを奪い合い雄叫んでいるのでした。



弁当のきなみ完売face07

ここで即座に状況を察して、柿の葉ずしを手に入れておけばよかったものを、口がもう八角弁当になっていた私は柿の葉ずしへの切り替えが効かず、そうこうしているうちに発車の8時ちょうどが迫ってきました。慌ててホームに駆け上がると、発車のベルがプルプルと鳴っています。




KIOSKに寄っている暇も無く、私は、自分の指定席の16号車へ飛び乗りました。
16号車の2番D席。これが、後から思わぬ因果を含めることになるとは、この時はまだ気がついていなかったのです。 

つづく\(-o-)/



  










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Posted by チャームサロンカワサキ&フェイシャルクラブ at 19:23│Comments(0)せんむのブログ
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